−Bart's PE BuilderとCD-Recordable Packageの作成メモ−

2004/07/09..

・目的
 ハードディスクから起動出来ない等の緊急時用にCD1枚で起動する
 ネットワーク利用可能な状態のWindowsが欲しい。
 ついでにメニュー形式でDOS等も起動出来たらBIOSアップデートの
 為だけにフロッピーを置いておくなんてこともなくて便利かなぁ。

・大まかな手順
 1. Bart PE BuliderにてCD起動可能なWindowsXPをビルドする。
    (この段階ではまだisoイメージは作らず、outputフォルダにビルドするだけ)
    -本家-
     http://www.nu2.nu/pebuilder/
    -参考サイト-
     http://popup3.tok2.com/home2/waaaamc/make.html

 2. 下のツールを使ってDOS起動なフロッピーディスクをイメージ化する。
     http://www.nu2.nu/download.php?sFile=dd.zip

 3. 1、2で出来上がった物をCD-Recordable Package version 1.3にて
    メニュー起動可能なisoイメージに統合する。
    -本家-
     http://www.nu2.nu/bootcd/
    -参考サイト-
     http://kemasoft.ddo.jp/pukiwiki.php?cmd=read&page=%CE%A2%C1%EB%2F02_MultiBootCD



・作業メモ(手順3の補足)
   Bart's PE BuilderはWindowsアプリなので特に迷うことはなかったけれど、
   CD-Recordable Packageはコマンドラインでの操作が必要なので、その作業メモ。

  ・ブートイメージの配置
   cds\multi_memdisk\disk1\isolinux
   にイメージファイルを配置。
   (dd.exeで生成したフロッピーイメージやPE Buliderで出来たbootsect.bin等)

  ・起動メニューの設定
   cds\multi_memdisk\disk1\isolinux
   にある、
   isolinux.cfgとbootmsg.txtにて設定。

  ・ブートイメージ以外のファイルの配置
   cds\multi_memdisk\disk1
   にファイル、フォルダごと置けばCDの中身として
   みえるようになる。
   Bart PEとの同居に際しては
   Bart PE Builderでoutputフォルダに生成されたファイルをここに置く。
   但し、bootsect.binは前述したように
   cds\multi_memdisk\disk1\isolinux
   下に置く。


  ・ビルド方法
   ファイルの配置が終わったらコマンドプロンプトを開いてUS[エンター]と
   打ち込んでUSモードにしてからrun.batでビルド開始。
   但し、そのままビルドすると長いファイル名関係でエラーが出るので、
   cds\multi_memdisk\build.makと言うファイルの記述されているmkisofsの
   オプションを以下のように変更。

   -iso-level 4を追加。
   以下を削除
   -J
   -hide-joliet isolinux.bin
   -hide-joliet boot.catalog

   isoイメージの作成時にWarningが出るけど大丈夫(?)
   問題なければ\tmpの下にisoイメージが出来上がるのでCDに焼いたり
   VMwareに読み込ませてみたりして動作を確認。


・大まかなファイルの配置。
   \
   │ run.bat
   │ main.bat
   │ cdrpack.txt
   │ gnugpl.txt
   │
   ├─bin
   ├─cds
   │ └─multi_memdisk
   │ │ build.mak
   │ │
   │ └─disk1  Bart's PE Builderで生成された物はこの下に置いておく。
   │ │ autorun.inf
   │ │ bootfont.bin
   │ │ win51ip
   │ │ win51ip.sp1
   │ │ winbom.ini
   │ │
   │ ├─isolinux
   │ │ bootmsg.txt
   │ │ isolinux.bin
   │ │ isolinux.cfg
   │ │ memdisk
   │ │ dos_jp.img  普段使っていたFDをイメージ化した物。
   │ │ dos_us.img  同上
   │ │ bootsect.bin Bart's PE Builderで生成された物だけれど、このファイルはここに置く。
   │ │
   │ ├─Documents and settings
   │ │
   │ ├─i386
   │ │
   │ ├─pquest  CD認識するDOSイメージからここにパスを通して、復旧ツールを配置してみたり。
   │ │
   │ └─Programs
   ├─tmp
   │
   └─bfd




・run.batで起動。




・Build&Burnを選択。




・multimemdiskを選択。




・ASPIがなくて焼けないから自分で焼いてね。との事なのでcontinueを選択。




・Warning出てるけど気にしない。(いいのか?)




・isoイメージの作成。後はちゃんと動くかどうかの検証。




・成功。∩( ・ω・)∩ バンジャーイ




・FD起動エミュレーションの図。




・Bart's PE Builderで作成されたWindowsXP PEの図。
 VMwareがAMDチップのLANボードをエミュレーションしているけれど実際は蟹チップ。
 メジャーなチップだと認識してくれてインターネットも出来るし、LAN内にある別のマシンとフォルダ共有も可能。
 (認識しないチップはプラグイン次第)


・作ってみた感想
 とりあえず、WindowsXP PEとCD認識+日本語サポートなDOSとUSモードのプレーンなDOSを同居させてみた。
 PEは起動するにしても何をするにしてもCDを読みに行くので非常に動作が遅いが、CD1枚でネットワークが
 使えるWindowsが使えると言うのはデータのサルベージが非常にやりやすいと言うことで、その安心感にはかえがたいかなぁと。
 DOSに関してもフロッピーより素早く起動するので気持ちが良い。
 作るにあたっては手間と時間がかかる難点か・・
 何度かトライ&エラーを繰り返す事になると思うのでVMwareかVirtual PC(お試し版で十分)を利用するとCDを
 焼く作業がいらない&実機よりはるかに速く起動するので良い。
 と、言う事でWindowsマシンを複数台持っている人には特にお勧め。
 そうでない人もハードディスクのイメージバックアップソフト等を一緒に焼いておけば便利に使えるのではないかと。