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足踏みミシン


洋裁が得意な母が昔から使ってる古い足踏みミシンがあるのだけれど、ここのところ具合がよろしくない。
何軒かあった近所のミシン屋さんはみんな潰れたし、どこかに送って修理を頼むほどは使ってないし、どうしたものかなぁとか言っていたので、じゃあダメ元で見てみるかと。
古いミシンだけど探せば補修方法が見つかるじゃないかと思ったらインドの人がyoutubeに動画を上げてくれていた。ありがとうインドの人ヽ(´ー`)ノ
Self Repair


動画をいくつか見て何となく勘所が分かった気がしたところで、いざ分解。
動きが悪い部分を探しているとロータリーフックと呼ばれる部品の回転に引っかかりが生じていたので、分解掃除して取り付ける角度を調整したらスムースに動くようになった。
角度調整は何度も試行錯誤したけれど、やること自体は単純なので時間さえかければ素人の自分でも何とかなる程度なものだった。
無事修理完了…と言うか修理と言う程のものでもなかった。なんと言うメンテナンス性の良さ。
後から復習してみたら、これと同じことをやってた。Shuttle Timing Adjustment
日本語で言うところの釜ズレと言うやつで、往々にしてあることらしい。
ちなみに部品は今でも1000円そこそこで入手可能。


作業が終わって組戻していると、ふと型番のプレートが目に。
そう言えば、このミシンはいつ頃の物なのかな?この型番で何か分かるかなと思って調べてみるとシンガーのサイトにちゃんと一覧が載っていた。
頭がCで始まる型番は…1908年、ドイツ/ヴィッテンベルゲ工場製(!)マジですか…
何となく戦前の物かなとは思ってたけれど、110年も前の物とは思わなかった。
普通に使ってたけれど、もはやアンティークの域だったとは…
そう言えば作業中、大きいネジも小さいネジも全てマイナスネジだったので何でだろうと思ってたけれど後で調べてみると、この時代にはまだプラスネジが発明されてなかったらしい。
歴史を感じるなー…残念ながら天板は新しい物に変わってるけれど。
これは、これからも大事にしていかないとなー。迂闊には捨てられなくなってしまった(笑)

2018-10-28(日) 23:43:01|全般